取扱事件:強制執行
強制執行とは何ですか。
たとえば、他人に貸したお金を返してくれない場合、裁判をすると、裁判所は「被告は原告に対し、金●●円を支払え。」という判決を出します。
しかし、この判決が出ても、払わない人がいます。
そこで、例えば、相手が預金を持っていればその預金を差し押さえて強制的に払ってもらうことができます。この「差し押さえて強制的に支払ってもらう。」というのが強制執行の一例です。
強制執行はお金の支払いだけにしか使えないのですか。
いろいろな場面で使うことができます。強制執行には、大きく分けて直接強制、代替執行、間接強制という方法があります。Q1でお話しした預金を差し押さえて強制的に支払ってもらう方法は、直接強制の一種です。直接強制の方法はこのほか、「不動産を明け渡してもらうこと。」、「動産を引き渡してもらうこと。」等があります。
代替執行という方法は、「●●をしなさい。」という判決などがあるのに、相手がそれに応じないとき、それを相手にやってもらわなくても、誰がやっても同じ結果が得られる場合に相手の代わりにやり、後で相手方にお金を請求する方法です。例えば、自分の土地に相手が廃車を放置しているような場合で、相手に車をどかせるような場合です。
間接強制というのは、上記のように、相手にやって欲しいことを直接実現する方法ではなく、相手に、それをしない場合には代わりにお金を支払わせるという事で、間接的に相手に心理的な圧迫を加えて、やって欲しいことを自分でさせる方法です。ただ、この方法を使えない場合もありますので、詳しいことはご相談ください。
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